産後姿勢アドバイザーの鈴木加代子です。
先日(2020年5月)日本母子健康運動協会の「産後姿勢アドバイザー認定講座」を受講し、晴れてアドバイザーとなりました!
元々、産後の運動指導に深くかかわっているので、姿勢についてはこれまでも学び、改善のためのアドバイスもしてきました。しかし、改めて「良い姿勢」ってなんだろう?と考える機会をいただいたので、このブログで皆さんと一緒に考えたいと思います。
そもそも「良い姿勢」とは?
皆さん「良い姿勢」って、どんな姿勢だと考えていますか?また「悪い姿勢」はどのような姿勢でしょうか?
良い姿勢は、背筋がシャキッと伸びている姿勢
悪い姿勢は、猫背や左右非対称のぐにゃっとした姿勢…
そんなイメージがあるかと思います。
イラストは、力学的にいい姿勢(側面)。
おそらく、一般的な「良い姿勢」の代表格。
耳・肩先・腿の骨頭・膝関節の裏・外くるぶし
これが一直線上にあり、重心が足裏に収まっている安定した状態です。
猫背や前かがみでもなく、反りすぎてもいない。体への負担も少なく、見た目にも美しい。
「良い姿勢」の一つです。
今「良い姿勢の一つ」と書きましたが、「良い姿勢・悪い姿勢」の定義は、どの視点から見るかによって変化します。
例えば、出産後間もない産褥期のママにとっては、仰向けに寝ている姿勢が「良い姿勢」だとも考えられます。
寝っ転がっているのが良い姿勢なの?と思われるかもしれませんが、これは生理学的な視点によるもので、子宮を元の大きさに戻し、会陰部や腹部の傷を癒す体の回復を第一に考えたものです。座ったり、立ったりは必要な時だけにして、エネルギー消費を最小限に抑える寝た姿勢がベストという考え方。
産後一か月は、なるべく横になって休んでね、といわれるゆえんです。
力学的・生理学的視点の他にも、心理的・作業効率的・美的視点があり、一口に「これが良い姿勢です!」というのは難しいのです。仕事や生活環境、価値観、その時々の置かれている状況によって、良い姿勢に対する見方は様々です。
産後ママにとっての「良い姿勢」とは?
産後ママの生活は赤ちゃんと一緒の生活。今までの生活動作の上に、授乳・おむつ替え・抱っこが新たに加わります。赤ちゃんの重さは3㎏位から始まりどんどん増えていきます。
極論ですが、力学的視点からのベストを考えると「赤ちゃんの抱っこはママの良い姿勢のバランスを崩すことになります。抱っこは極力控えましょう」となるかもしれません。
でもこれは非現実的で、ママにとっても赤ちゃんにとっても悲しすぎる!抱っこには、スキンシップ・親子の絆・赤ちゃんの安心・ママ自身の情緒の安定…子育てにおいて他には代えがたいたくさんの良い効果があるわけです。
だから「抱っこをしたうえでのより良い姿勢」を考え、日々の中で行うことができるようにします。
これは11年前の私、娘を抱っこしている写真です。これは改善の余地がある抱っこの例。
娘がだいぶ大きくなっていたこともあり、私は骨盤を前にスライドして娘をお腹の上に乗せ、胸のあたりを大きく後ろに移動させて抱っこしています。
背骨が大きく後弯して、首が前に出ているのがわかると思います。
ばっちり、肩こり腰痛になる姿勢です…。
この場合、抱っこ紐をもう少ししっかり締めて、赤ちゃんの抱っこの位置を上にする・ママの重心に近いところで抱いてあげる、ママ自身も横から見た耳・肩・腰のラインをそろえてあげるようにすると、体への負担がぐっと軽減します。
今回は抱っこの姿勢でご紹介しましたが、おむつ替えや授乳もちょっとした工夫で、ママにとって「良い姿勢」になります。
産後姿勢アドバイザーとして
産後姿勢アドバイザーは「あなたはいい姿勢/悪い姿勢」と判断を下すのではなく、子育て生活の真っただ中にいるママたちが、
①心身ともに快適でいられるように
②この環境下でのベストな姿勢を考え提案して
③日々の中で取り入れてもらえるようにお手伝いをする
のが役目だと考えています。
私の場合は運動指導者として、ママにとっての「良い姿勢」のために、やっておくとプラスになるエクササイズをセットで提案しています。
今は、オンライン、会場を併用してレッスンをしています。(マタニティ・ベビー&産後ママ・親子体操・ママ向けエクササイズがあります)
一緒に産後ママの「良い姿勢」、実現に向けて頑張りましょう!
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