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3.11からの教訓・思いやりと行動

未曾有の災害であった、東日本大震災。
当時わが子たちは4・2・0歳。私は乳幼児の子育て真っただ中でした。
たくさんの命が失われた中で、生きてるだけでもありがたい。
でも、震災後の東京生活での生活、当時の私にとってはとてもつらい日々でした。

3.11に際して、私が経験したこと、感じたことを思い起こし、備忘録として綴ります。

当時の私が経験し、感じたこと


児童館も利用できず
保育園も来るなと言われ
(育児休業中の家庭は登園自粛と言われた)
外も安全とは言い難い状況
当然遠出はできない
行き場もなく
体力を持て余す幼児2人と赤ちゃんと家の中

スーパーの棚から水が消え
我が家の備蓄も底をつき
ミルク育ちの赤ちゃんがいて
安全な水がないと困る、でも手に入らない

家に篭るストレスと
必需品が手に入らない焦りと
私は精神状態が崩壊寸前だった



そんな時、同じ境遇のママから連絡があった
「もう気が狂いそうだから、一緒に遊ぼう。うちに来て!」
私も子どもたちも、友達と話して遊んで、溜まっていたものがすっきりした

震災から2週間がたったころ、心配した岡山の義母からも連絡があった
「水の心配がなくなるだけでも違う。外でも遊べる。
状況が落ち着くまでうちにおいで」
育児休業中だった私は、子どもたちと義母のもとへ行き
衣食住が足りて、安全に過ごせるということのありがたみを痛感した

友人や家族のその一言と、差し伸べられた手が、本当にありがたかった

少しの優しい気持ちと、行動と

どんな時も、ひとり一人の思いやりが誰かを元気にする

政府や自治体、大企業にしかできないこともあるけど、
一個人でも、一個人だからこそできることもある

それを忘れないでいたいなと思う。

今の私にできること

当時の私は、友人や家族の思いやりに助けられました。

小さかった子どもたちも、今は小中学生。
当時に比べたら、私自身の時間や気持ちに余裕も出てきました。

今度は私が、乳幼児期子育て中のママに手を差し伸べていく番だと思っています。

9年前の震災後と新型コロナウイルスの感染拡大が心配な今、状況に違いはあるし、
重ね合わせるものでも、比較するものでもありません。

ただ、いろいろなことを自粛せざるを得ない環境下。
何とも言えない閉塞感と、行き場のなさと。
当時感じた気持ちとオーバーラップするものがあり、綴りました。