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大人と子どもの人間関係

今日から6月ですね。

傘とレインコート、大活躍の季節!
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さて、本日のお題「人間関係」
パッと誰の顔が思い浮かぶでしょうか?
職場の上司?部下?同僚?
親・兄弟?
ママ友(私はこの言葉が苦手ですが)?
さて、昨日は子どもたちの完卒以来、久しぶりに保育園に行ってきました。
卒園しても、子どもたちだけでなく、親である私も温かく迎えてくれて…保育園には心の母、弟妹がたくさんいるのです。
(平成生まれの保育士さんもたくさんいます。年の離れた弟妹!)
そんな素敵な先生たちに囲まれた保育園生活で、「人間関係」についてふっと気付きを頂いたお話。
お付き合いいただければ幸いです。
我が家は三人兄弟、兄妹別々の園に通っており、引越しした関係もあって、何度も転園。実に6つの保育園にお世話になりました。
末娘が2歳の頃に転園した保育園での出来事。
担任の先生は保育士生活も30年ごえの超ベテラン「みどり先生」
2歳といえど言葉の発達が割とゆっくりな末娘。まだまだ片言の単語をポロリと話す程度。物覚えもゆーっくり。
とりあえず、いつもニコニコしてる。
そんな末娘が転園して3日目の降園時、末娘は先生の顔をみて
「みどり先生!バイバイ!」
と、ハッキリ言ったのです‼
 
驚きました‼️
えっ⁉️もう名前覚えたの⁉️
そんなハッキリ先生の名前言えるの⁉️
「みどり先生、ウチの子、先生のこと大好きみたい。こんなに早く名前覚えて‼️
それとも彼女、天才⁉️(になった?)」
と冗談まじりに聞いてみた。
すると先生はドヤ顔で
「お母さん、当然よ〜。私が仕込んだのよー。初日から何回も教えたんだから」と。
 
「保育園ではね、寂しくなったり不安になって、どんなに『ママ、ママ!』って呼んでも、ママはいないでしょ。」
仰せの通り。
「だから、子どもたちには1番に教えるの。『私はみどり先生よ』って。
寂しくなったり、困ったりしたらすぐに『みどり先生』って呼んでね。
『みどり先生!』って呼んだら
必ず「なぁに?」って飛んでいくから!」
先生はまずはじめに、名前を伝えて覚えてもらう。『みどり先生!』と何度も呼んでもらう。
呼ばれたら必ず「なぁに?」と子どもに応える。
「みどり先生」と呼んだら、先生は必ず来てくれる。
聞いて、受け止めて、寄り添ってくれる。
これをコツコツ毎日と。
1日の中で何度も繰り返す。
相手は片言話せるかどうかの2歳児。
それでも(だからこそ?なのかも…?)先生は丁寧に関係を育む。
人間関係、というと大人同士の複雑な関係を思い浮かべてしまうけれど、
相手が誰であれ…赤ちゃんでも、大人でも、友達でも家族でも、、
「ひとりの人間」対「ひとりの人間」
そこには丁寧に育むべき関係があることを、みどり先生に教わったのでした。
保育園の先生なんて保育のプロ!
子どもたち大好きな気持ちやオーラがが溢れ出ていて。
マジックと言わんばかりにチョチョイのチョイと子どもたちに好かれて、楽しく遊べてしまうのではないか!
浅はかな私は、誠に勝手ながらそう思っていました…
でも、そこに魔法はないのです。
「ひとりの人間」と「ひとりの人間」
日々積み重ねてコツコツと。
安心して心を開けるまで何度も何度も。
親子とて、それは同じで。
血の繋がりこそあるけれど、
私も「ひとりの人間」であり
わが子も「ひとりの人間」。
「私のお腹を通って産まれてくる別の人格」
という言葉も恩師から教わりましたが、その通り。子どもは自分の分身ではなく、歴とした一個の人格です。
思えば長男を出産した11年前、授乳しても、オムツを替えても、抱っこしても…何をしても泣き続ける長男にこんな思いを抱いていました。
「私の子なのに、この子のママなのに、彼の気持ちがわからない」
今思えば、当然です。
自分とは別の人格ですから。
でも、どこか母子の繋がりを過信して、ママならわが子のことは何でも分かるはず…そう思っていたのです。
今思えば、わが家にやって来てくれた愛おしい「ひとりの人間」ちゃんのことを、
少しずつ知り…
泣いたら「なぁに?」と側に寄添い、
「どうしたのかな?」とサインを受け止めながら、思いを馳せて、思いに応えて、少しずつ信頼関係を作って行くというスタンスでOKだった訳ですね。
一歳ごろになれば指をさして「あ!あ!」と興味あるものを「共感して!」というサインを送ってくれます。
サインに導かれて視線を共にし、共に感じる。共に笑う。
そうやって紡いで行く親子の絆は、お互いとっての心の宝物になるはずです。
過ぎてから気付いたけれど、
まだまだ先は、長い!…⁈
子どもたちとも、丁寧に素敵な関係を育んで行きたいと思うのです。
お互いひとりの人間として。
まだまだ未知の世界がたっぷりのあなたたちと。
毎日毎日コツコツと。